302・無料でできる集患・集客
行先が決まっていない約4割の方はgoogle検索を利用し、その内8割が実際にサービスを利用したり、問合せすると言われています。
かかりつけ医、かかりつけ薬局を持たない多くの方も例外ではありません。
費用をかけずgoogle、ポータルサイトを利用した集患についてご紹介したいと思います。
目次

1.スマホ検索で施設表示(ローカルパック)
よくある検索シーン
たとえば、スマホで「イタリア料理レストラン」を検索すると、Googleマップや Googleが横断的に検索されて、近くのレストランが3つ瞬時に表示されます。なお、地域、カテゴリを指定する事で表示される内容は異なります。
左は「新橋 内科」、右は「新橋 居酒屋」で検索した結果です。飲食店、美術館などは右のレイアウト(ローカルスナックパック)が用いられます。

地図情報と共に現在地からの距離、店舗との位置関係の他、営業時間、口コミ、その他の情報など、検索ワードとの関連性、距離、知名度など要素を組み合わせた最適な検索結果として表示される仕組みです。検索ワードに地名を入れない場合は、現在地周辺の近い対象3つが表示されますが、「さらに表示」を押すことで、次の候補を表示する事もできます。この追加表示は「ローカルファインダー」と呼びます。
また少し遠い場所でも、より目的に合致していると判断された場合、表示されたりもします。
ローカルパック まとめ
・ローカルパックに表示される順番
1.キーワードとの関連性
2.現在地からの距離
3.知名度(Googleやレビューサイトでの口コミ数、スコアが影響)
・ローカルパックの下には「さらに表示」のボタンがあり、追加表示を ローカルファインダー と呼びます。医療機関の中、又は同じエリア内で検索をした際、ローカルパック、ローカルファインダーに表示されないことは致命的といえます。
この最初に表示される3つの候補を「ローカルパック」と呼び、ここに表示させることが集患の第1歩と言えます。
2.PC検索で施設の詳細表示(ナレッジパネル)

デスクトップPCでGoogle検索を利用する際、画面右側に表示される縦長の情報提示枠です。
上記は「東京スカイツリー」の例ですが、
・エッフェル塔の高さは?
・2016 年夏季オリンピックはどこで開催されたか?
といった人、場所、組織、物事など事実に関する検索したときなどに表示されます。
ナレッジパネルに表示される条件
ナレッジパネルは、店舗に関連性の高い語句で検索しても表示されない場合があります。
ここに表示させるためには、Googleビジネスプロフィールという無料の仕組みを利用して、より正確、より多くの情報登録が必要です。検索キーワードに関して、概要を簡単に確認できるようにするためのものであり、Google が把握している内容に基づく為、強制的に表示させることはできません。
- 人物、物事、店舗の写真、組織に関連する情報
- ユーザー検索の満足度を高められる効果
- Googleが、検索キーワードとの関連性から必要である と判断した情報
このビジネスプロフィールの内容を充実させ、魅力的なものにする事により、ローカル検索のランキング、お客様に対しての正確な情報提供が可能になるので、集患にも大きな期待ができます。その為にも、Googleビジネスプロフィールに対して、しっかりとプロフィールを定義する事が必要になります。
3.googleビジネスプロフィール
リンク:https://www.google.com/intl/ja_jp/business/business-profile/

何ができるのか
Googleビジネスプロフィールとは、ビジネスオーナーに向けた、Googleが提供する無料の情報管理ツールです。クリニック、薬局、店舗の情報として名称、所在地、連絡先、診療時間・休診日が登録できます。
その他にも
- 外観、内観の写真の登録
- 患者さんが投稿した口コミに対して返信をするなどコミュニケーションを図る
- 写真の閲覧数、架電数、ユーザ経路などの行動データの分析
まとめると、Googleビジネスプロフィールでお店の情報を登録し、口コミにも返信する事で、スマートフォンのローカルパックへの表示、デスクトップではより細かいナレッジパネルへの表示が可能になります。
今まで縁のなかったかたにも、安心してお越しいただく事が、MEO対策であり、無料でできる集客対策となります。
ローカルパックに表示させるには、Googleビジネスプロフィールへの登録は必要か
登録していなくても、情報が表示されることはあります。
Googleの「ローカルガイド」という仕組みによって、一般ユーザーによる写真、口コミの投稿が情報として扱われるためです。Googleマップ上に掲載されている膨大な量の情報は、ローカルガイドによって投稿、修正されていて、常に最新かつ正確な情報を保つために必要不可欠な存在とされており、投稿者にはポイント、イベント参加などの特典も用意されています。
ただし、オーナーの視点から、患者さんに対して正確な情報発信という意味においても、登録は必須と言えます。外観、内装の写真をはじめ、新しく導入した機器、セルフレジ、スマホ決済に対応しているなどの情報は、検索行動に優位に働きます。
4.やるべき3つのアクション
- Googleビジネスプロフィールへ登録(無料)
- ポータルサイトに登録(無料)
- 自社サイトを制作する
① googleビジネスプロフィールへ登録(無料)
- 検索してみて、登録にチャレンジしてみる
- 登録情報を整える
- 店舗の特徴をキーワードにしてみる
- 内容を見直す
1.検索してみて、登録にチャレンジしてみる
今の状況を確認してみましょう。
① Googleマップを起動して、地区、施設名や法人名で検索してみてください
② Googleビジネスプロフィール(https://www.google.com/intl/ja_jp/business/business-profile/)からプロフィールを作成しましょう

③ 無料の管理ツールです。メッセージに沿って入力を進めてください。書類の準備などは必要ありません。
2.店舗情報を整える
登録できる情報は全て、正確に登録しましょう。特に、NAPは統一しましょう。
- Name 診療所・薬局店舗の名前
- Address 所在地
- Phone 連絡先
NAP情報は、GoogleがWeb上に散らばっている情報を認識したり、同一の施設情報としてまとめる上で重要な役割があります。
これが、意外に統一されておらず、半角全角やスペース、カタカナひらがななど、一字でも違えば「違う名前」と認識されてしまいます。
検索結果を上位にする上で「知名度」や「関連性」を広げる事となるこれらNAPの統一は重要です
3.店舗の特徴をキーワードにしてみる
プロフィールにはキーワードの設定項目があります。ぜひ、患者さんの検索行動、入力条件を想定してキーワードにしましょう。
近隣の競合施設に負けない特徴をキーワードに挙げるのが良いでしょう。
一つの例ですが、
1. スマホを使って、Google検索から診療所・薬局に対するキーワードを入力してみましょう(神田 眼科 など)。
2. 表示されるローカルパックの内容を確認(口コミ、評価、その他の情報、特徴)
3. 上記を参考に、オーナーのイメージに沿ったキーワードで登録
4.内容を見直す
念のため、設定したキーワードとプロフィールの登録内容が同じか見比べてみましょう。
全然別物では、効果が得られません。また、その店舗情報、住所、連絡先の3点についても確認しておいてください。
②ポータルサイトに登録(無料)
ユーザーが何かしらの情報を得たいという時、入口となるのがポータルサイトになります。 それだけに他のサイトと異なるのは、圧倒的なアクセス数の多さです。 現代では、各企業が自社サイトを持つことは、あたりまえのこととなっています。 自社サイトでは、各社独自の情報を自由に発信することができるページとなりますが、ポータルサイトは、それらの情報を集約しているページとなります。
Wikipedia
医療関連施設には、病院なび、カルー、EPARKに代表されるポータルサイトがたくさんあります。(下図はEPARKの例 EPARK 診療所[検索])

上記を含め、無料で施設登録が可能なポータルサイトもあります。自社サイトがあればリンクも設置できるので、積極的な活用をおすすめします。
全てのポータルサイトで、NAP情報(名称、所在地、連絡先)など統一はもちろん、新サービスの展開、入れ替えが発生する場合には全て更新が必要です。
③自社サイトの構築
今までご紹介した方法だけでは足りません。折角なので自社サイトも構築しましょう。
Googleの視点では次の3つの情報が整っていると認識されることで、良質・有益な情報として扱われ、検索上位に表示されるなど評価されます。
① ビジネスプロフィールに登録されている情報
② 外部のポータルサイトにも掲載されている
③ 自社で管理しているサイトもある
Googleでローカルマップに表示される条件には、ビジネスプロフィール以外のサイトでも同じ情報が掲載されている事なども評価されます。
したがって、ビジネスプロフィールに登録する情報、外部のポータルサイトの情報、更に自社で管理しているサイトで、より沢山の情報を提供する事。更にそれらが同一の店舗であるという認識されることが非常に重要です。
自社サイトには、発信の制限もありませんので、店主、院長ブログ、繁忙期などの時間変更なども細かく発信できます。画像、動画についても自由が利きますので、是非自社サイトの制作にもチャレンジ下さい(構築には費用、条件など環境により異なる為、ここでの紹介は割愛させていただきます)
今回ご紹介した内容は、無料のサービスもありましたが効果には少し時間がかかりますが、取り組む価値は十分にあります。ご検討いただけると幸いです。